「夜想会(セックスファンタジーナイト)7 」 2010年11月
妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)7」報告!
既にその日から数週間が経つ。ご報告が遅れたが、先日、しめやかに、そして、ひっそりと、「遊びの学校」の妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅶ」を開催せていただいた。

今回も前回同様、HPやブログ、コミュニティなどでは告知せず、男女とも公開講座の受講生を中心に、その場に相応しい方々に声かけさせていただいた。それゆえ、前述通り、しめやかに開会し、ひっそりと閉会させていただいたのだ。きっと、こうして報告しなければ、誰も知りえない秘密の花園みたいなものだろう。SNSなどの普及で、このところ、この世界が開かれ過ぎた感はあるが、ときには、こんな閉じられたものもあっていいはず。特別な合鍵がなければ入れない、秘密の小部屋だ。


「遊びの学校」は、2008年4月、グループセックス、大人のラブ&セックスの世界の健全化・普及化のために本格開校。公開講座、ハプニングバー見学会「大人の社会科見学」、妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)」、懇談会「ホームルーム」「空中庭園麦酒会」、女性向け懇談会「フェミスタ」などを開催させていただいている。いずれも高い評価と多くの支持を得ている。

そして、今回の妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅶ」は、2010年11月の同会に続くもので、交流会としては第7回目になる。同会は「遊びの学校」の公開講座、懇談会などで学んだことを実践する“場”でもある。当然、それはプレイという意味ではなく、コミュニケーションという意味だ。妄想歓談交流会は、初心者を対象としたもので、セックスファンタジーを語り、聞く、「遊びの学校」の課外授業といっていいだろう。

前回、昨年11月の「夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅵ」は、伝説のクラブ“Club Moderns”の再現をテーマに「Tokyo Stylish Party“Club Moderns 2010”――夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅵ」として開催。

2010年のニューヨークと、1980年の東京、1920年のパリを結び、“Tokyo Style”の「レ・ザネ・フォル(Les Annees Folles 狂乱の時代)」、「ベル・エキセントリーク(Belle eccentric奇矯な時代)」を現代に出現させた。

同クラブを再現するため、前回は時間と空間を自由に行き来したわけだが、今回も再び、時間と空間を自由に行き来した。今回は過去ではなく、未来になる。かの「3.11」から××年後のTOKYOが舞台だ。


本来であれば、春と秋、年に2回、開催され、この春、4月には開催を予定していた同会だが、「東日本大震災」のため、延期となってしまった。

いわば、幻となってしまった“春の艶遊会”は、その「3.11」に、思いをはせ、鎮魂と再生を期して、“秋の艶遊会”として開催することになったのだ。

テーマは“20XX.3.11”と“HONKY TONK”。XX年後の3月11日、その時、既に、この世界は、地下組織となり、秘密結社になった。

そして、失われたHONKY TONK(ジャズの黎明期に黒人達が頻繁に通った、小編成によるジャズ・グループが演奏する安酒場)と呼ばれる秘密基地で、音と光を浴び、密造酒と呼ばれるカクテルに酔い、官能の密売人達、BLADE RUNNER(ブレードランナー)の宴が始まる――。


「遊びの学校」では、この7月に第14回公開講座として、“3.11後のラブ&セックス、グループセックス”を主題に、この世界の論客といわれる有識者を招き、議論しながら、新たな提案もさせていただいた。

「夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅶ」は、同公開講座での新提案を踏まえたニュースタイル、ニューコンセプトを持った最新型の交流会である。

“TOTAL RECALL(トータル・リコール=“完全な記憶”という意味だが、ここでは“総入れ替え”として使用させていただく)” の時は来た。

失われたHONKY TONKで、ニューエイジのDANCEを踊るために、セクシャルでエロテックな衣装を纏う、真の意味での紳士、淑女に、お集まりいただく。

3.11後のラブ&セックスを考える時、「本能に忠実」と「一期一会」ということが提議された。永遠はなく、時間がない、ならば、自らの本能に忠実になり、解放をする。そして、この機会しかない、もう出会わないかもしれない、まさに一期一会。ならば、私達はいま、気持ちを伝え、思いを遂げなければならない。

また、今回、参加者に関しては意図的に年代や経験、性癖などを集約させることなく、敢えて、拡散するようにした。あらゆる意味での“Borderless”を目指し、むしろ、その差異からくる経験を“Share”することを目論む。異文化交流ではないが、それが「3.11」後に学んだことかもしれない。

---------------------------------------------------------------------

そんなコンセプト、テーマを通奏低音に、今回の交流会は、新たな調べを奏で始める。会場は、遊び仲間が所有するガレージを今回のコンセプトに基づき、未来の「失われたHONKY TONK」に変えさせていただいた。HONKY TONKは前述通り、アメリカの安酒場のことだが、「遊びの学校」らしく、多少の豪華や贅沢さは加味させていただく。勿論、同空間のプロデュースは本校の美術部員である新進気鋭のデザイナー。その会場には、特別な“招待状”がなければ足を踏み入れることさえできない。HONKY TONKの“ドアマン”に認証を受け、秘密の扉が開かれ、入室することができる。その瞬間に日常から非日常へと、緩やかにスイッチが切り替わる。

同会場のオープニングセレモニー(!?)として、ショート・フィルム「requiem for 2011 .3.11 ,Wish You Were Here」を上映する。7月に開講した第14回公開講座「3・11後のグループセックス、ラブ&セックスを語り合う!」では、開講前に「3.11」のニュース映像を本校の映像部がコラージュしたショート・フィルムを上映。本ショート・フィルムは、同映像を元に、オープニングとエンディングに新たな映像を加え、同公開講座で講師を務めていただいた3Pサークルの主催者にして、この世界の賢人といわれる方が制作したものだ。

同作品のエンディングではニュース映像から一転、本交流会のために制作したポスターや招待状と同デザインのビジュアルがカットインし、「HONKY TONK CRAZY」が流れ出す。

「妄想歓談交流会――夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅶ」――20XX.3.11 失われた“HONKY TONK”へようこそ!――の始まりだ。

名誉校長の開会の挨拶とともに、乾杯をさせていただいたが、供されるのは、この日のために、伝説のサロンのマスターが作った“密造酒”というカクテル。媚薬と強精の効果があるという。アルコールが飲めないという方には、ノンアルコールの“密造酒”(!?)も用意した。ザクロ、キュウイ、生姜などにカサッシャ51をブレンドしたオリジナルカクテルを飲むと、不思議と身体の血行が良くなり、心地よい酔いと、精神の高まりを覚える。

挨拶、乾杯後は、自己紹介。紹介セレモニー(!?)後は、特別な趣向を用意した。数か月前、都内某所にある大人の遊び場の“ラストワルツ”に際し、ダンスを披露した艶女に、オリエンタルでエキゾチックな踊りを舞っていただいた。映画『ブレードランナー』にアラビックな音楽とともに、レプリンカントが蛇とともに踊るというシークエンスがあったが、同光景をイメージした。学校らしい拘りと思っていただければと思う。


テーブルにはアルコールやソフトドリンク、オードブルやサンドイッチ、スイーツを用意。いずれも選び抜いたものばかりだ。飲食を取りながら、参加者が各々に交流を深めていく。

BGMは、そんな会話を遮らないように、かつてHONKY TONKでかかっていたラグタイムやブギウギ、ジャンプ、ジャイブ、ブルース、ジャズなどを流す。少しざわついた会場を音色達が優しく撫でまわす。

通常だと、少し会場が温まり緊張が解けた頃に、よりコミュニケーションを深めるため、参加者をグループ分けして少人数で話しあっていただいている。しかし、今回は、敢えて、そうはせず、参加者の積極性を重視。遠慮なく、妄想を披露し、歓談していただくことにした。

特に今回は、この世界の伝説や幻、精鋭や気鋭という言葉が相応しいサークルやサロン、パーティの主催者の方をお招きしている。ある意味、「遊びの学校」の前身である「大人の艶会」に縁の方も多数、いらっしゃる。ある意味、“大御所”ゆえ、とっつきにくい雰囲気もあるが、そんな見掛けとは違い(!?)、その実は温厚な紳士達。臆することなく、勇気を持って話しかけ、その“経験”を“share”していただくという意図だ。それが真の意味での世代間、性癖間交流、伝統や文化の継承と考えている。

やはり、女性は積極的である。少しも臆することなく、重鎮達と絡んでいく。彼らの武勇伝(!)を興味津々に聞き入り、その秘技に酔いしれる。

毎回、様々な「仕掛けと趣向」を用意しているが、種明かしになってはつまらないので、詳述は控えさせていただく。ただ、食器から照明、音響、映像、アメニティまで、同会の世界観に基づき、拘った。XX年後のHONKY TONK仕様にハロウィン風味もまぶしもした。それこそ、chopsticks(箸)なども『ブレードランナー』の「二つで十分ですよ」の屋台ではないが、同所で使用していそうなものを選んだ。今回の準備のため、スタッフがかっぱ橋や浅草橋、イケアやコストコと、駆け巡り、探し回った成果でもある。その場にいた方が気づき、見つけていただければいい。また、それも本交流会の楽しみではある。勿論、私達自身もつまらないこだわりを受けていただけると、それだけで嬉しくなるというもの。


自らの願望や妄想を語り、聞くという今回の交流会、そこで起こったことは、詳らかにはしない。皆様が想像力を駆使し、妄想していただければいいだろう。勿論、その場に立ち会えた方にとっては、忘れられない夜になった。“記憶屋ジョニィ(Johnny Mnemonic)”ではないが、脳に埋め込まれた記憶装置に情報を記録しておけばいい。心と身体が覚えている。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?――と問いかけたのは、フリップ・K・ディックだが、「遊びの学校」流に問いかけさせてもらえば、遊び人は時計仕掛けの妄想を見るか?――となるのではないだろうか。