第五回 「夜想会(セックスファンタジーナイト)6」 2010年11月
妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)6」報告!
報告が遅くなってしまったが、先日、「遊びの学校」の妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)6」を盛会に終えさせていただいた。
HPやブログなど、一般には告知せず、参加者も基本的に受講生限定にしたため、まさに秘密裏に開催し、しめやかに閉会させていただいたのだ。

日時は詳らかにしないが、横浜でAPECが開催され、北朝鮮が韓国に砲撃するという緊張感溢れ、まるで戒厳令が布かれたような“時期”とだけしておこう。

妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅵ」は、2009年10月、本2010年4月の同会に続くもので、交流会としては第6回目。同会は「遊びの学校」の公開講座、懇談会などで学んだことを実践する“場”でもある。当然、それはプレイという意味ではなく、コミュニケーションという意味でだ。
妄想歓談交流会は、初心者を対象としたもので、セックスファンタジーを語り、聞く、「遊びの学校」の課外授業である。

前回、本年4月の「夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅴ」、コンセプトは、時期も時期だけに、“入学式”、この世界の“新入生歓迎会”。
シャネル&ストラビンスキーのラブロマンスをモチーフにして、「遊びの学校」流の“春の祭典”を華々しく開催した。

そして、今回、「Tokyo Stylish Party“Club  Moderns  2010”――夜想会(セックスファンタジーナイト)Ⅵ」のコンセプトは、「伝説の『クラブ・モダーンズ』が蘇る」だ。

いま、パリでは、1920年代のパリ----レ・ザネ・フォル(Les Annees Folles 狂乱の時代)にインスパイアーされたクラブが話題になっているという。

文豪ヘミングウェイやジョイス、コクトー、モンパルナスの恋人キキ、<狂乱の時代>の夢を描くマリー・ローランサン、ピカソ、モネ、モディリアニ、マチス、時代を飾るシャネル、狂乱を奏でるストラビンスキー、時代のミューズを写し撮るマンレイ、パリとい う舞台に舞い、歌うシェバリエ、ジョセフィン・ベイカー、天才興行師のディアギレフ率いるバレエ・リュスなど、数多の才能と個性が時代を彩った。

そんな時代を現代に出現させた大人の遊び場が盛況を極めている。
遊び心を持った大人と、そんな大人に憧れる若者が集い、ヘミングウェイはかつて、パリを「移動祝祭日」と評したが、まさにそのままの非日常を享受しているのだ。

そして、日本にも遊びの世界に語り継がれている伝説というものがある。
1980年代後半、昭和と平成の端境期、バブルの時代の前後に、東京の片隅、ひっそりと、しかし、煌びやかに、佇むクラブがあった。
1920年代のパリの“倦怠”と“退廃”を着飾り、この世界の粋人といわれる紳士、淑女が集まる。
夜な夜な、“大人の舞踏会”を繰り返す。
その伝説の遊び場の名前は、“Club Moderns(クラブ・モダーンズ)”である。

「SATC」の数十年前に、東京には、お洒落に着飾り、美酒と美食を楽しみ、大人の会話と交流を愉しむ場所が存在した。

本当に人生を楽しむことを知っている大人の集う場所。
異形の衣で着飾る歌舞伎者、愛の国からの亡命者、肉体と精神のテロリスト、安穏とした日常を塗り替える絵師、官能の海に舵取る航海士……刹那の楽しみに、時を忘れ、遊ぶ。

その伝説のクラブ“Club Moderns”を再現する。
「遊びの学校」の前身で、既に伝説となっている劇場型の大型交流会「大人の艶会」の源流でもあるのだ。

心地よい音と映像を浴び、美酒と美食を嗜み、真の紳士と淑女が集い、官能の時間を共有する。
時間を売り飛ばしてでも遊び続ける「遊びの世界」に酔いしれていただく。
2010年のニューヨークと、1980年の東京、1920年のパリを結び、“TokyoStyle”の「レ・ザネ・フォル(Les Annees Folles 狂乱の時代)」、「ベル・エキセントリーク(Belle eccentric奇矯な時代)」を出現させる。


その日、開演時間になると、この日の主役達が集まってくる。特にドレスコードは設けてなかったが、その場に相応しいお洒落を身に纏い、遊び心を胸に、集っていただきたいと、伝えてはある。この日、集いし人たちは、その場に相応しい、準備を整え、その資格を持っていたといっていいだろう。

今回のコンセプトは、“1920年代のパリ”、“伝説のクラブ「Club Moderns」の再現”とさせていただいたが、会場には、今回のテーマソング(!?)であるガーシェインの「パリのアメリカ人」がこの日の主役達を歓迎する。

また、そんな時代をモチーフにした映画『モダーンズ』を始め、『時計仕掛けのオレンジ』や『ラスト・タンゴ・イン・パリス』、『アイズ・ワイド・シャッド』など、都市の物語を綴る映画の予告編を本校の映像部が編集したDVDも流す。

さらに、同時代に活躍したアーティストの作品も会場に展示させていただくとともに、同作品にインスパイアーされた今回のグラフィックなども同様に展示させていただいた。手がけたのは、お馴染み、本校の美術部である。

ちなみに、毎回、参加者には進行と趣旨、ルールやマナーを明記したテキストを配布している。通常はA4 のペーバースリーブだが、今回は、フランスの『カイエ・デュ・シネマ(Cahiers du cinéma)』よろしく、手帳サイズにさせていただいた。同案内にも同時代を 彩るアーティストの作品をコラージュ。「遊びの学校」らしい拘りと遊びと、ご理解いただきたい。

少し寛いだところで、本校の名誉校長の音頭で、挨拶や乾杯、自己紹介になる。挨拶、乾杯、自己紹介後は、テーブルにはアルコールやソフトドリンク、オードブルやサンドイッチ、スイーツを用意。飲食を取りながら、会話を弾ませ、交流を深めてくいただくこと になる。

まず、参加者は、テーブルに並べられた可憐で繊細な料理の数々に、驚きを隠せない。会場に出した料理は、今回の宴のため、パリを意識したオリジナル料理を伝説のクラブで遊んだ経験もある、この世界の粋人といわれるマスターに調理していただいた。
パリといえば、フランス料理というのは早計で、実は、同所は人種の坩堝であり、地中海を通じ、アフリカや中近東、アジアなどとも繋がる。仏領インドシナの名称もかつてあったように、コロニアルでエスニックな料理のメッカだ。
また、同所にはアメリカやロシア、東欧、日本などから、様々な才能が集まってきてもいる。
そんなパリをモチーフにしたオリジナルな料理を作ってもらったのだ。
時代の空気や風景などを含め、その味覚を賞味、堪能していただく。あまりの美味しさに、会話もそこそこに、箸を暴走させる不届きものも続出(笑)。
勿論、乾杯で出したカクテルも同マスター秘伝の特製のもの。甘く、芳しい香り、まろやかな味を楽しむ。甘美なる舌触りと喉越しで、参加者の緊張も解け、滑舌もよくなるようだ。

通常の進行だと、少し会場が温まり、緊張が解けた頃に、よりコミュニケーションを深めるため、参加者をグループ分けして、少人数で話しあっていただいている。しかし、今回は、敢えてそうせず、皆様の積極性を重視させていただいた。臆することなく、勇気を持 って話しかけ、妄想を披露し、歓談をする。勿論、声をかけにくいという方には、スタッフが余計なおせっかいにならない程度にお手伝いもした。

毎回、様々な「仕掛けと趣向」を用意させていただいているが、今回は、第11回の公開講座で、好評だった女性向けDVDを作成している「SILK  LABO」の作品を試写しながら、名誉校長に「間違いだらけのAVセックス――女性が本当にして欲しいこと」を再講演させて いただいた。短縮版だが、名誉校長の名調子(!?)を再び、楽しんでもらう。

詳述は避けさせていただくが、妄想を語り、聞く、今回の交流会。流石、公開講座や懇談会での“勉強”の成果か、その場に相応しい紳士と淑女が集い、大人の遊び場に相応しい会話と行動をしていただいた。「遊びの学校」を本格的に開校して、3年。漸く、参加さ れる方が安全に安心して、楽しめ、かつ、真の意味での“大人の遊び場”が出来たように思う。かつて、私達が遊んだ伝説のクラブ「Club Moderns」がそうだったようにだ。

果たせるかな、伝説は蘇り、新たな伝説が生まれた。そして、その当事者達は、やがて語り継がれる伝説の主人公となるだろう。

是非、あなたにもその仲間になっていただきたい。まずは、公開講座を受講することから始まる。積極的な参加をお持ちしている。