第五回 「夜想会(セックスファンタジーナイト)」 2010年4月
新入生歓迎会――妄想歓談交流会「春の祭典 Entrance Ceremony――夜想会(セックスファンタジーナイト)5」報告!
4月は入学や入社など、新たな世界に飛び出す季節でもある。このところ、街では、いかにも新入生、新入社員という初々しい顔を見かける。
勿論、この世界でも“新入り”がいなければ、新陳代謝は起きないし、継続もしていかない。

私達が関わるグループセックス、ラブ&セックスなど、大人の遊びを学ぶ「遊びの学校」でも、“新入生歓迎会”を先日、開催させていただいた。
妄想歓談交流会「春の祭典 Entrance Ceremony――夜想会(セックスファンタジーナイト)5」である。

ここ数日、天候不順もあり、その前日まで、真冬並みの寒さ、それも荒天が続いていたが、当日は昼過ぎから晴れ渡り、暖かさも戻ってくる。これも幹事会の日頃の行いの良さの現われだろう。興行ではないが、やはり、当日の天気は気になってしまう。

今回は、HPやブログでは開催を告知せず、一部のコミュニティのみでの告知。公開講座や懇談会の受講実績や態度などを見させていただき、その場に相応しいと思える方のみへ声かけした。
勿論、先月に開催した懇談会も今回のための試金石であったことはいうまではない。

会場は、都内某所にあるハウススタジオ。同所を私達の“秘密の花園”に変えさせていただいた。
因みに、その花園は、辛うじて残る葉桜も愛でることができる。まさに、絶好の環境である。


前回、昨年10月の妄想歓談交流会「夜想会(セックスファンタジーナイト)4」は、“ハロウィーン”と“文化祭”をコンセプトに、“大人のためのハロウィーン文化祭”を開催。

今回は時期も時期だけに、入学式がコンセプト。この世界の“新入生歓迎会”である。
いわば、「遊びの学校」流の“春の祭典”といってもいいだろう。




毎回、ドレスコードを設けさせていただいているが、今回は「春」、「花」などを意識した装いにしてもらった。
春色や花柄の服装を纏い、アクセサリーやジュエリーは花をあしらっていただく。

また、会場ではセクシー&キュートを意識したコスプレ、ランジェリーなどで過ごしいただき、自らが夜の花畑に可憐に咲く“華”となるという趣向である

スタッフは、この日のために、お馴染み新進気鋭のデザイナーが作成したポスターと同デザインのTシャツを着て、コスプレさせていただいた。

スタッフとともに、会場を準備、設営し、受講生が来るのを待ち構える。ステージフライトではないが、開演(園)前というのは、緊張する瞬間でもある。



開演時間、6時になると、その日の主役たる、受講生が集まりだす。いずれも春らしい華やかな装いである。会場が一気に明るく、賑やかになる。男女はほぼ同数、若干、女性が多い。カップルも参加している。今回は、このような交流会は初めてという方も多いというのが特色。

「遊びの学校」も3年目を迎え、広がりを持ち出すとともに、セックスファンタジーを語り、聞く、妄想歓談交流会――「遊びの学校」の課外授業がこの世界の初心者のための最適なデビューステージになっていることを感じさせる。


会場には、今回のテーマソング(!?)であるストラヴィンスキーの「春の祭典」を流させていただく。
また、ストラヴィンスキーと恋愛関係にあり、同曲の誕生にも関わったというココ・シャネルの「シャネルNo.5」を香らせる。

毎回、交流会では当日の案内として、テキストを配布するが、同テキストに添付した紙片から香るフレグランスはNo.5 の最新バージョン「オープルミエール・オーデパルファム」。
同フレグランスはオリジナルの気品を生かしながら、さらに洗練された香りを醸し出す、今春に発売されたばかりのものだ。
ストラヴィンスキーとシャネルの恋愛物語は先日、公開された映画『シャネル&ストラヴィンスキー』(ヤン・クーネン監督、アナ・ムグラリス、マッツ・ミケルセン出演)を参考にしていただくが、会場には同映画の予告編をループ編集した映像も流した。
こうした“音楽”や“映像”を難なく用意できる“才能”が集まっているところが本校の“人力”である。

他にも会場にある食器から小物、展示物まで、趣向を凝らしたが、いずれにしろ、「遊びの学校」らしい拘りと遊びと、ご理解いただきたい。


開演時間を一時間ほど過ぎ、ある程度、受講生が集まったところで、幹事会からの挨拶とともに、乾杯、自己紹介(ちなみに、参加者の都合で、時間差で集まったため、何回も自己紹介させていただいた。かえって、そのほうが名前も覚えるというもの)へと進む。
皆様からの差し入れの美味なる食材や甘美なるスイーツを頬張り、心地よく酔わす美酒を飲みながら、歓談する。いたるところで、話の花が咲いていく。

途中、幹事会がメンバーを任意抽出。小グループにわけ、トークセッションを行う。トークセッションは時間を区切り、メンバーを変えながら、全員と会話できるようにした。コミュニケーションを円滑にするための仕掛けである。

ある程度、懇談会などの経験が生きているのだろう。自分をアピールしながらも、皆で会話することを意識し、話をうまく振り、会話をまわす。
自己主張が強過ぎ、時々、まわりの反応が見えなくなる方がいるが、流石、日ごろの鍛錬の成果か、そんな轍は踏まない。
まさに、成長と呼べるものではないだろうか。

グループトーク後、男性受講生は別室に移動していただき、残った女性受講生にカードを配布。
トークセッションを通して、もう一度、話したいという男性受講生の名前を同カード記入してもらう。

再び、男女が合流後、こっそり当該の男性に耳打ちをし、男女をカップリングしていく。
そこで、さらなるコミュニケーションを図っていただくというわけだ。
引っ込み試案(!?)の受講生へ、幹事会からのささやかなアシストである。



実は、この交流会、“新入生歓迎会”をコンセプトとさせていただいたのには、理由がある。
今年の1月、“新年会”と称して、GSの世界の重鎮や新鋭などをお呼びし、“GSサミット”、“GSショーケース”として、旧交を温めさせていただいた。それは単なる懐かしの再会ではなく、「遊びの学校」のことを知っていただくとともに、最近の活動ぶりなどをお教えいただくという目的もあった。

そんなこの世界のVIP達をお招きし、交流会の後半に合流してもらうという“サプライズ”を用意したのだ。
この世界の先輩が後輩を手厚く迎えるという“新入生歓迎会”である。
夜行性の諸先輩らしく、漸く、午後9時過ぎから集まり出す(勿論、予め、遅くに来ていただくようにお願いしている)。会場の空気がより濃密なものになる。流石の迫力(威圧感!?)だ。

ここで、改めて「遊びの学校」の名誉校長のミック様の挨拶とともに、再び、乾杯と自己紹介(多分、この日、3回目くらい)が始まる。
その際に、自らサークル活動をしている方やパーティを開催している方には、活動内容や最近の活動を報告していただいた。

いわば、受講生に、この世界の実相(本当に、こういう世界があること)をもっと、身近に知っていただくためだ。ある意味、GS のハブ的な役割も担うことができればと思っている。

自己紹介後、ちょっと近寄りがたい風格(笑)を持つ彼らだが、受講生は、勇気を持って、話し掛けていく。
意外と、彼らは気安く応えてくれる。まるで、浜崎あゆみのツイッターのような気さくさだ。

さらに、途中から先日の女性向け懇談会「フェミスタ」のゲスト講師を務めていただいたベテラン女性、また、公開講座以前、非公開で開催した講座のゲスト講師を務めていただいた女性パーティ主催者、さらに、「遊びの学校」開校の契機となった劇場型の交流会「大人の艶会」を共同開催した伝説のハプニングパーティの主催者も駆けつける。

まるで、公開講座が何回も開催できるくらいの豪華なラインナップである。
受講生達は、目の前の生きる伝説(!)の生の言葉に熱心に耳を傾け、身体を熱くしていく。

おそらく、公開講座を受講したり、実際にパーティやバーへ行かなければ、半信半疑だった世界。それが確かな輪郭を持って、像を結んでいくことになる。


会場には会話の花が咲き、歓喜や感嘆の声が上がる。そんな空気を少し沈めるかのように、深夜には特別な趣向も用意しておいた。

題して、「ミッドナイトアートシネマ――女性のためのポルノ映画館」である。
グループセックスやラブ&セックスを学ぶ、学校に相応しい作品を選び、会場で上映するというもの。

内容がセックスなどに関わるものなので、アダルトビデオでなくても、女性が見たり、借りたりするのは難しい。
そんな女性のために、見る機会を提供するという意味がある。

今回、上映したのは、『ショートバス』(shortbus)。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で衝撃のデビューを果たしたジョン・キャメロン・ミッチェル監督が、“愛”と“セックス”をテーマに描いた話題作だ。
エクスタシーを知らない女流セックスセラピスト、愛の行く方を模索するゲイのカップル、孤独を抱えたSMの女王など…彼らはニューヨークのサロン“ショートバス”にたどり着く。
ニューヨーク版ハプニングバーとでもいうべき同所で繰り広げられる人間模様を綴る。
2006年カンヌ国際映画祭の出品作品であり、2007年、日本でも公開され、一部(!?)では人気になった。
まさに、「遊びの学校」に相応しい上映作品ではないだろうか。
いきなりの冒頭の“セルフブロージョブ”のシーンには、一同、目が釘付けされ、点になっていた(笑)。


この交流会、深夜を過ぎても誰一人、眠ることなく、夜明けまで、熱いコミュニケーションが繰り広げられていく。

熱気や驚愕、興奮、歓喜…など、様々な言葉が浮かぶ。受講生にとっては、かつてないほど、刺激的で、官能的な新入生歓迎会になったのではないだろうか。

夜が明け、日差しが差し込む頃、私達の“春の祭典”である秘密の花園は、ひっそりと閉園(演)させていただいた。
花園を後にする、艶やかな笑みを浮かべる受講生の後ろ姿が心なしか、たくましく感じたのは、決して、気のせいではないだろう。
きっと、心に大輪の花を咲かせ、自らが美しく咲き誇る華となったはずだ。

この交流会、次は秋になる。秋には、どんな花を咲かせてくれるか、いまから楽しみである。